痛風の症状が出てきてしまった

※痛風発作が起きている「痛みの真っ最中」にこのページを訪れてくださった方は、今すぐ痛みを和らげる方法を読んで対処してください。

日本で痛風と言えば「痛風=痛い」というイメージが浸透していますよね。

と言うのも日本では「痛風」という病名は「風が吹いただけでも痛い」という症状からその名が付けられました。

痛風と言う病気の名前はそれぞれの国で異なりますが、この病気自体は日本だけでなく世界各国に存在し、多くの人が悩まされている病気です。

このサイトを訪れて下さったということはあなた自身、もしくはあなたにとって大事な誰かが痛風に悩まされているのではないでしょうか?

少しでも早くそんな不安を解消してもらえるように、次のようなポイントを押さえてどこよりも詳しく有効な情報をお伝えしていきます。

  • すでに痛風で悩んでいるあなたには「どうすれば痛みを改善し、痛風に悩まなくてよくなるのか」という点
  • 痛風を予防したいあなたには「痛風を予防するための方法」

このサイトでは痛風にまつわる様々な情報をお届けするとともに、あなたのこれからの生活が快適になる対痛風のお役立ち情報を余すところなくお届けします。

「痛風になるメカニズム」や「痛風の特徴」を正しく知ること、そしてその対策や日常生活でできる痛風予防などを知ればツラい痛風とも早めにオサラバできますよ!

しっかりとこのサイト内の情報を読んでいただければ、痛風の恐怖におびえることもなくなります。ぜひ読み進めて実践してみてくださいね。

また、痛風をケアしていくために役立つサプリメントについても解説しているため、痛風について詳しく知った後にはチェックしてみてください。

痛風は痛い・苦しい・ホントに辛い!痛風の痛みを改善するために

あなたは痛風と聞いても「中高年男性の病気でしょ?」と思っていませんか?

一昔前の日本の食事は質素で脂肪分も少なく、野菜も多かったため、日常的に和食を食べている人は痛風になりにくいと思われていました。

戦前・戦後を知る高齢者の中には「痛風=贅沢病」と認識している人も少なくないかもしれません。

このため、痛風と言うのは日本人のなかで、お酒をよく飲んだり、脂肪分の多い食べ物を口にする機会の多い中高年男性の病気という意識が強くなったのです。

しかし日本人の食生活はここ半世紀でガラリと変わり、ライフスタイルも嗜好もすっかり様変わりしました。

それに伴い、かつて日本人には少なかった病気も珍しくない身近な病気となりました。

風に吹かれても痛いと言われる強烈な痛みが特徴の痛風も、ここ数十年で日本人に急増してきた厄介な生活習慣病です。

痛風で苦しむ日本人が急増中

痛風患者の増加率

私たち日本人の生活と言うのは戦後、すさまじい勢いで変化を遂げました。

戦後すぐの時期は食糧難に喘いだ日本人でしたが、戦後10年を経て1955年(昭和30年)に入ると日本はのちに高度経済成長期と言われる時期を迎えます。

この時期は1973年まで(間で幾度かの不況は経験しますが)約20年も続き、日本は国として実質経済成長率が年平均10%を超える著しい成長を長く続けました。

この経済成長率は欧米の2倍~4倍にもなり、かつて1日2回の食事にさえ事欠いていた日本人の食卓は国内生産の農産物と、各国から輸入した食品であふれかえるようになったのです。

高度経済成長期には海外からの情報も多く入ってくるようになり、食生活や先進諸国の流行フード、ファストフードの日本進出も相次ぎました。

今や当たり前のように街角に店舗を構える多くの外資系ファストフード店も、この時期に日本に進出した企業がたくさんあります。

高度経済成長にともなう国民の生活水準の向上は、食生活の面だけでなく、生活のありとあらゆる面で私たち日本人の生活を豊かにしてくれました。

しかし、こうした豊かさは反面、日本人の健康を脅かす一因にもなったのです。

日本人は以前ほど自分の足で歩かなくなったり、食生活では脂肪分の多い食事を好むようになりました。

昔からあったお寿司などの食事にも糖分と脂質が増え、日本食=健康的と言える部分が少なくなってきたのも事実でした。

こうした食生活や生活スタイルの変化は徐々に健康面においてネガティブな部分を表してくるようになります。

それが生活習慣病の増加や、かつて日本人には少なかった種類のガンの急増につながっていきます。

具体的に言うと、食生活や生活習慣とかかわりが深いと言われている大腸がんでの日本人の死亡者数は1950年からの50年で、男性が約10倍、女性では約8倍になっているのです。

もちろんこうした生活習慣が関わる病気の増加は、直接命に関わるガンなどの病気だけではありません。

このサイトで取り上げている痛風も戦後にもたらされた豊かさに乗じて増えている面ではガンと同じ。

ガンは命を左右することもあり、治療方法も躍進していますが、痛風は痛風の痛みそのもので命を落とすことがない分、治療法は「生活習慣をただす・食生活をただす」が基本となっているのが事実。

患者数はガンと同様に戦後急増しているにも関わらず、根本的には自分自身の注意と節制が治療の中心となるという点では、ガンよりも特効薬的な存在が少ない自己管理の病気ということができるでしょう。

日本では老若男女を問わず、いまだに増加し続けている痛風は、一度罹患してしまうと自分の根気と、家族の協力、何より本気で治したいという意志の力がカギになります。

逆に考えると、しっかりと自分の食生活や生活習慣をコントロールできれば、痛風発作の痛みや原因となる尿酸値のレベルを自分で管理できる病気でもあるということです。

きっとこのサイトを見つけたあなたは痛風を本気で何とかしたいと考えているに違いありません。

このサイトを見つけたあなたは、痛風発作の痛みから抜け出す大きな1歩を踏み出したも同然。痛風に対する理解をこれまで以上に深めて、しっかりと自己管理をしていってください!

あなたのその痛みは痛風かも?

痛風かもしれない

現在の日本における痛風の状況について、時代背景面からお伝えしてきました。

歴史的な経緯から言うと、食習慣や生活スタイルの欧米化はまさに痛風の急増を後押ししてきたわけですが、あなたが自分自身の生活を振り返ったとき「自分の生活では痛風になるのも仕方ない」と考えていると、足の先などが痛くなった時「これは痛風かも」と思うこともあるかもしれませんね。

しかし、乱れた生活習慣や脂肪分などの多い食生活を送っていたからと言って、体のふとした体の痛みが即痛風であるとは言えません。

逆に、自分ではほとんど気づかないうちに痛風になっていて、ある日突然、気を失うような激痛に見舞われることもあります。

もしあなたが自分の生活習慣などから、自分自身が痛風かどうか心配であるなら、体に出ている各症状などを日頃からチェックして、自分が痛風に近づいているのか、また現状痛風になっているのかということを気にかけていくのが大事です。

あなたの周りに痛風の人はいませんか?

あなたが自分自身の関節痛などについて「痛風かも?」と思う時に大きなポイントになるのが「血縁者に痛風患者がいるかどうか」です。

実際に痛風患者の2割程度に、親や兄弟という身近な血縁者で痛風を患っている人がいると言われているのです。

痛風の多くは食習慣や生活習慣が引き金になるのですが、同じ食習慣・生活習慣を送っていても痛風になってしまうかどうかという「なりやすさ」には遺伝的な要因が全くないとは言えません。

もしあなたの身近な血縁者に痛風患者がいるのであれば、あなたはそうでない人より痛風になるリスクが高いと考えて、日頃から食事や生活習慣に気を配った方が良いと言えるのです。

痛風になるかならないか、痛みが強いかそうでもないか、こうしたことは各個人によって異なるのはもちろんのことです。

しかし痛風はガンなどよりも万人に身近で、さらにしっかり予防すれば罹患する可能性が低くなることが明確な病気なわけです。

あなたがずっと健康で痛みなく日々を過ごしたいと考えているなら、自分自身の食習慣や生活習慣を今一度振り返り、見直し、健康への1歩を踏み出すことが大事です。

前置きが長くなりましたが、ここから痛風の具体的な症状について触れて行きたいとおもいます。

痛風になったときに表れる具体的な症状とは?

痛風に関して、自分自身が痛風であるとわかるきっかけはやはり「痛み」の出現です。

ある日突然前触れもなく激しい痛みが襲ってきて「痛風になってしまった」と気が付くことになります。

こうした突然の痛みは痛風性関節炎通称「痛風発作」と呼ばれるものです。

ものすごく痛いということは知っていても実際にどれくらい痛いのかということは想像しづらいですよね。

この痛みは本当に「激烈」と言われていて、痛みを伴う病気の中でもベスト3に入るとされています。(第一位:結石、第二位:末期がん、第三位:痛風と言われるほど)

大のオトナでもわんわん泣き出して耐えきれずのたうち回ってしまうほどに耐え難い痛みと表されることが多いですね。

痛風が起きても仕事を休むことはできないから「痛み止めを飲んで出社しよう」と考える方も多くいますが、フタを開けてみるとあまりの痛みに痛み止めを飲んだくらいじゃ全く仕事にならないというのが実際のところです。

痛風になると急性関節炎(痛風発作)による激しい疼痛以外には以下のような症状が現れることがあります。

  • 関節の腫れ・発赤
  • 腎臓障害

ただ激痛までいかないところで痛風かも?と疑うには痛みが出る場所がポイントになります。

例えば生活習慣だけ見るといつ痛風になってもおかしくない状況だったとしても、痛みが頭痛や胃痛などであるなら、その痛みは痛風に由来するものではありません。

痛風の痛みが出る場所の特徴は、1つが「足先」や膝より下の関節痛です。

最も多いのは足の親指が痛みを伴って腫れるという症状。この症状が初期の痛風の症状で代表的なものと言えるでしょう。

ただしこの症状だけであれば、強い痛みではあってもまだ自力で歩くことができたりします。

痛風による関節の痛みは例えるならインフルエンザでの関節痛と似ていると言われることが多くあります。

冬の時期に初めて足先の関節が痛んだ場合は、痛風よりもインフルエンザを疑う人がそれなりにいるのはうなづけます。

また痛風の関節痛は赤く腫れることもあるので、痛風ではなく、ばい菌などが関節に入って晴れたのか?と思う人もいます。

実際にちょっとしたケガをした後にたまたま痛風の痛みが出始めると、その痛みを痛風による痛みだと思う人は少ないかもしれませんね。

しかし、実際には痛風であるにも関わらず、関節痛が何となくあるなぁと思ったまま自分の状況を改善せずにいると、直にその痛みは痛風発作という言葉にならない激痛になります。

人によっては本当に失神をしてしまう人もいますし、初めて痛風発作を経験したときは救急車を呼ぶ人も少なくないと言います。

病気やケガでは色々な種類の痛みがありますが、痛風での痛みは人間が気を失うこともあるほどの痛みになることがあるというのは頭に入れておきましょう。

このページでは痛風の症状について詳しく掘り下げることはしませんが、当サイトでは痛風の症状についてどこよりも詳しく解説したページを用意しているので時間があるときに読んでみてください。

このページでは痛風の原因や予防について順を追って説明してきます。

あなたの生活習慣は痛風を呼んでいる?今すぐチェック

上記でお伝えした通り、初期の痛風の痛みは足先や足の親指関節に出てくることが多いです。

けれども足の親指が痛いからと言って、それがすぐに痛風かと言うと、そうではない場合も少なからずあります。

ただ、あなたがこれからご紹介するような生活習慣・食習慣を続けていた場合は、足先の痛みは痛風かもしれないと強く疑った方が良いでしょう。

そして、できれば早く病院に行って血液検査をすることが大事でしょう。

痛風になりやすい食生活・生活習慣とは?

悪い食習慣

痛風の原因というのはすでに多くの人が知るように「高尿酸値」が関わっているというのは間違いありません。

ではどのような食事を摂っていると高尿酸値になってしまうのかというと、プリン体の多い食事です。

プリン体とは、プリン環をもつ物質の総称であり、生物が存在するために必須なエネルギー(ATP、 GTPなど)や核酸(DNA, RNA)の原料となるものです。
核酸を構成する物質には、プリン体の他に、ピリミジン環をもつピリミジン体があります。

プリン体については、一時期「ビールに多く含まれる」と話題になったこともあり、今では多くのビールや発泡酒、第3のビールなどで「プリン体カット」商品が出されるようになりました。

しかしながら、ビールだけが尿酸値を上げてしまう食品かというと、そんなことは全くないわけで、アルコールを飲まなくても脂肪分の多い食事をよく摂る人や、たんぱく質を多く摂るような生活をしている人は尿酸値を高めてしまう危険性は多いと言えます。

たんぱく質について具体的には動物性のたんぱく質にプリン体は多く含まれます。

高エネルギー食品にもプリン体が含まれることは多いので、自分自身の食生活を振り返って、脂肪分の多いお肉やファストフードなどを食べる機会が頻繁にある人は注意が必要です。

ビールなどのアルコール、脂身の多いお肉以外にもカツオやマイワシにも驚くほど多くのプリン体が含まれています。

基本的にプリン体と言うのは細胞の核を構成する物質なので、魚卵などの「細胞の核そのもの」というにも多く含まれますし、レバーなどの細胞が凝縮しているような部分に多く含まれています。

魚卵以外では、やはり細胞の核そのものである白子などにもプリン体は多く含まれています。

ましてや健康に良いと言われる大豆製品の納豆にもプリン体は多く、食べ過ぎるとかえって体に良くないことが考えられています。

豆というのは植物の種子なので、植物が芽を出し、最初の成長に必要なものが詰まっているわけです。

ということは動物にとっての卵と同じようなものであるわけですし、よく考えるとプリン体が多いというのも理解できます。

こうしたことを踏まえると、ビールをプリン体カットのものにしても、おつまみでプリン体の多いものを口にすることが多ければ、食生活におけるプリン体のカットをするのはなかなか難しいと言えるかもしれません。

悪い生活習慣

現在、痛風は老若男女を問わず増えている病気ですが、その原因の1つには食習慣だけでなく、生活習慣そのものに注意する必要があることの指摘があります。

例えば、尿酸値を上げる原因にメタボリックシンドロームがあることから、定期的に激しい運動をしている人がいるとします。

しかしこの人、なかなか尿酸値を下げることができない。それはなぜでしょうか?

実は、激しい運動というのは一時的にプリン体の値を上昇させてしまうんですね。

これは激しい運動→多く汗をかく→血液濃度が濃くなって相対的に尿酸値を上げてしまう…となるからです。

痛風の予防(尿酸値を上げないようにする)のために軽い運動は推奨できますが、どんな運動をするにしても必ず水分をしっかり摂取することが重要なポイント。

もしあなたがビールなどが好きで、ビール分の解消のために激しい運動をしているのであれば、その運動はできるだけ軽いものに移行していった方が、尿酸値のコントロールには有効と言えるでしょう。

運動の他には水分をあまり摂取しない人も注意が必要。

プリン体の摂取量的には常識の範囲内だったとしても、水分摂取があまりにも少ないと血液の濃度を調節できずに尿酸値は上がることになります。

水分不足というのは痛風だけでなく、体内で濃くなっている尿酸のせいで結石などにもなりやすいので気を付けましょう。

痛風は人間が感じる痛みの中でも非常に強いものだとされていますが、結石の痛みというのも尋常ならざるものがあります。

痛風になった人は結石にもなりやすいと言われていますので、いずれの病気の予防としても、水分補給を欠かさないことは非常に大切です。

痛風の痛みは「尿酸」が引き起こす

痛風に頭を悩ませる男性

痛風の痛み発生のメカニズムは、身体の中に「尿酸」が溜まり、その尿酸が結晶になることで関節が激しく痛むことから起こります。

簡単に言うと、痛風とは体中の関節にできる「結石」とも言えるのです。※厳密には違いますが近いイメージだと思ってください。

尿路にできる結石の痛みというのは七転八倒の痛みといも言われますが、そうした痛みが体中の関節で起こる可能性があるのが痛風なのです。

これはどんなにツラいことかは容易に想像できますよね。

尿酸の特徴をまとめると以下のようになります。

  1. 尿酸は酸性の物質で、体液中では尿酸塩として存在している

  2. 血清中濃度が7.0mg/dLを超えると、結晶として析出しやすい状態(過飽和)になる。

  3. 過飽和の状態で温度の低下やpHの低下(酸性化) が起こると尿酸溶解度が低下し、析出する。

医療機関で血液を採取して検査したときに、平均の尿酸値が1dl(100ml)当たり7mg(7.0mg/dl)以上だと高尿酸血症という診断が下ることになります。

この7.0mg/dlという血清尿酸値の数字がキーポイントとなります。

体内の尿酸の数値が7.0mg/dlよりも高いと痛風を発症するリスクが高くなるんですね。

ですが、痛風というのは「今日だけ体内尿酸値が高かった」からと言って突然起こるものではありません。

痛風になってしまうのは、その以前の段階で尿酸値が高い状態がしばらく続かなければ起こることはないのです。

けれど、体内の尿酸値が高いだけの状態であれば、身体に異変が起こったり自覚症状として何かがあるわけではないのが怖いところ。

本人が「ん、今、自分の身体は尿酸値が高いな」と気づくことはまずありません。

痛風は症状が表れるようになるまで、体内で静かに進行していくのです。

ここが痛風の一番厄介なところで、尿酸値の高い人がそれに気付かず、高い尿酸値のまま(高尿酸血症と言われる状態)で身体を放っておくことである日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛みだすのです!

ですが、この痛風発作の痛みは大抵の場合は1週間~10日程度で痛みが収まり、さらには一度痛みがおさまれば全く痛みがなくなってしまうので、病院などで検査を受けない人もいたりします。

これは本当に危険なことです!

痛風になったら医療機関を受診することが何よりも大事

痛風発作があった時点(現実的には発作が一先ず治まった時点)で病院に通院し、適切な薬と治療、食事の改善指導や生活習慣の見直しをしておくと、痛風であっても比較的早く治すことができます。

それを、痛みが収まったからと言って放置し続けていると、痛風発作は1年以内に再びあなたを襲うことになり、その発作を繰り返すうちに足首や膝の関節まで腫れ始めてしまいます!

こうなると発作の間隔も次第に短いスパンでしばしば起こるようになり、発作の間隔が短くなる頃には大きな関節の周囲はもちろん、身体のどこかに結節ができたり、腎臓まで壊すことになるのです…!

さらには尿酸結石になり、痛風の激痛と結石の痛みと言う2重苦に苛まれることにもなりかねないということです。

尿路結石についても知識を深めておきたい方は尿路結石について載ってるサイトにも目を通してみてください。

また、痛風は放置することで慢性痛風と言われるものになる可能性も高くなります。

それだけでなく、尿酸値が高い状態である「高尿酸血症」の人は、心血管障害や脳血管障害を引き起こす可能性が他の人よりも圧倒的に高いということが研究で明らかにされています。

つまり、痛風というのは多くの合併症を引き起こすリスクをはらんでいる病気ということです。

痛風自体は命にかかわる病気ではないというイメージを持たれている方も多いですが、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすい身体の状態になっているということは忘れてはいけません。ダイレクトに命にかかわってくる問題になります。

痛風を放置することは絶対に厳禁なのです。

痛風についてお医者さんが説明している動画を見てみよう

ここまで痛風の症状と放っておくことがどれだけ危ないことなのかはご理解いただけたでしょうか。

痛風について東京の新宿駅前クリニックのお医者さんが動画を配信してくださっていましたので貼り付けておきます。

5分程度の動画なので、痛風の概要を知りたいという方は時間を取って一度見てみることをおすすめします。

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痛風と食文化の関係

洋食の画像

西洋圏では古来より痛風患者が多かったと言われています。古い記録が残っているところでは古代エジプトにはもう痛風に悩まされる人がいたとされています。

その理由は、もともと西洋の食文化が「小麦」「大麦」など「麦」を中心であることに加え、主菜が「肉」、特に牛肉が中心だったことによります。

こうした食べ物は、痛風の原因となる「尿酸」を高める原因の1つ「プリン体」が多い食べ物なのですね。

動物性タンパク質というのは、尿酸値を高める食べ物の最たるものなんて言われていますしね…。

古代エジプトでは既に飲まれていたという「ビール」なんてのも、プリン体を非常に多く含むものの1つですしね。

一方の日本は「米」を中心とする食文化で、主菜にタンパク質が摂れる機会が少ない時代が続きました。

もちろん日本は海に囲まれているので、魚はよく口にしていたでしょうし、猪や鶏などの肉も食べてはいました。

しかし実際の食生活上では、魚も肉も回数・量ともに日常的に「頻繁」であったり「過剰」と言う状態で食べられるわけではありませんでした。

昔から食べる機会が比較的多かったと思われる魚ですら、今のように流通したのは運搬加工技術が進んだ現代に入ってからです。

つまり、日本人は西洋の人に比べ、そもそも動物性タンパク質を摂取する機会が極端に少なかったということが言えるのです。

このことが痛風を引き起こす原因にとても大きな関係があることなのです。

つまり

プリン体の多い食生活が尿酸値を高める大きな要因となっている

ということです。

バランスの良い尿酸値をキープするためにできること

尿酸値7.0mg/dL

痛風と言うのは「尿酸」が深く関わる病気で、体内の尿酸値を高めてしまう要因のひとつにプリン体の過剰摂取が上げられるということはここまでご理解いただけたでしょうか。

実は痛風のリスクは男女でもかなり差があります。

厚生労働省の調査では、2004年の痛風での通院患者は87.4万人、そのうち男性の患者数は79.0万人、女性は8.3万人と報告されています。

率にするとなんと痛風患者の約90%以上の人が男性ということになるのです。

これはひとえに、男性における「尿酸の血液中濃度」が女性よりはるかに高いことが理由なのです。

というのも、女性は「女性ホルモン」によって腎臓から尿酸の排泄を促す働きがあるため、たとえ男性と同量の動物性タンパク質を摂取しても、すぐには尿酸値が高くならないのですね。

しかしながら現代では、女性ホルモンの正常な働きで抑えられる以上に、女性も動物性タンパク質の多い食事やプリン体の多い食事をするようになっているので、女性の痛風患者も確実に上昇傾向ではあります。

また、過激なダイエットなどで女性ホルモンのバランスが崩れることの多い現代社会の女性は、そもそも正常に女性ホルモンが分泌されていないこともあったりしますし、閉経後の女性は女性ホルモンの分泌量が大幅に低下するので、年々女性における痛風のリスクは高まる一方でもあります。

しかし、こうした男性が潜在的に持っている痛風罹患のリスクも、最近上昇している女性の痛風罹患のリスクも、日常生活において「食生活」や「生活週間」に気を付けることでかなりのリスクを減らすことができます。

特に食生活の改善では、体内の尿酸濃度を大幅にコントロールすることが可能ですので、今すぐにでも痛風改善や痛風予防として食生活を見直すということは今すぐに始めた方が良いでしょう。

では食生活で気を付けるポイントはと言うと…?

プリン体の多い「動物性タンパク質」の摂取を控える

動物性たんぱく質

例えば平日の食事が肉食ばかり…という人は、そのうちの1回でもいいので動物性タンパク質を控えて別の食事にしてみるなどが有効です。

小さな一歩でもOKですので先ずはそうしたことから始めてみてください。

もしどうしても動物性タンパク質の摂取を控えることが難しい環境にいる場合は、野菜の摂取を増やしたり乳製品を摂取することでバランスをとるようにしましょう。

プリン体を多く摂取してしまう食品には以下のようなものがあります。

  • 牛・鶏レバーなどの内臓系
  • 魚介類、特に魚卵など
  • あん肝、白子などのおつまみ
  • ビール

プリン体の多い食品一覧をもっと詳しく見てみたい方は以下のページから確認することができます。

飲酒について考える

アルコール、特にビールは尿酸を増やす代表格として扱われることの多いアルコール飲料です。

アルコールと言うのは、体内で分解される際に尿酸が作られることに加え、アルコール分解時にできる乳酸が体内に尿酸を蓄積することがわかっています。

ちなみにビールが尿酸を増やす要因の代表格として挙げられることが多いのは、ビールには尿酸の元となる「プリン体」が多く含まれているからです。

ただ、現在ではプリン体ゼロの発泡酒なども大変種類が増え、味もビールと遜色のないものが増えていますよね。

痛風を予防したい人や痛風であってもどうしてもアルコールを摂取しなければならない場面がある時は、免罪符とはなりませんが代わりにプリン体の少ないお酒を選ぶか、せめてプリン体ゼロ・ノンアルコールの飲料を選ぶことをおススメします。

ストレスが尿酸値を上昇させる原因に

ストレスが痛風の原因に

実は食生活以外にも「ストレス」が尿酸値を上昇させることが近年の研究でわかってきました。

痛風を発症するのは忙しく働いている世代に多いのも、仕事やプライべートで悩みごとが増える時期にストレスを抱え込んでしまうということが関係しているのです。

他にも意外なことに、運動もやり方しだいでは尿酸値を上昇させることがわかってきているのです。

特に激しい運動と言うのは尿酸値を一時的に上昇させるということなので、激しい運動後にビール…という習慣を持つのは痛風予防にとっては大NGということになりますよね。

日常生活で痛風を予防するためにできることとは?

これまでの内容を踏まえて、日常生活において痛風予防・痛風対策をするための代表的な方法をご紹介します。

一気に改善することは難しくてもできることから一つずつ取り組んでいくことが痛風を予防するうえでとても大事なことになるのでぜひチェックしてみてください。

肥満は解消すること!

肥満の画像

太り気味でBMI(体格指数)が高い人ほど比例して体内尿酸値の数値も上がっていくという報告があります。

男性の場合はBMIが25以上が肥満の基準とされています。自分のBMIを把握していない方は一度計算してみてください。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)2

毎日の食事において、偏食を避けて多品目を少量ずつ、ゆっくり噛んで食べることで肥満は少しずつ解消します。

肥満と痛風は切っても切れない関係なので、肥満気味の方はぜひ肥満を解消しましょう。

肥満を解消していくにあたって、大事なのはまず自分の適正体重を知るということです。

適正体重は「身長(m)2 × 22」で求めることができます。

計算例を挙げると、170cmの男性であれば、「1.7×1.7×22 = 63.58」となるので、63.58kgが適正体重となります。

適正体重よりも大きく体重が多い場合は、適正体重にどれくらいで近づけていくのか期間を決めてプランを立てるようにしてみてください。

例えば、170cmで体重78kgだとしたら、適正体重よりも15kg多いことになりますね。この15kgを「1ヶ月で落とそう!」と考えるのは無理なプランとなり、続かない原因となります。

半年かけてダイエットを行っていくとした場合、1ヶ月あたり2.5kgずつ落としていけば良いことになります。これくらいのペースであれば現実的なのではないでしょうか?

もともと太ってしまう人というのは、こういったプランニングが苦手な傾向にあります。

自分が肥満気味だということをちゃんとわかっていて、尿酸値も高いとしたらこれを機に一度自分のダイエットのプランを立ててみてください。

明確なゴールを設定して「決めて行う」ということがダイエットにおいては何よりも大事なことになります。

アルコールを控える

お酒を飲んでいる画像

先の項でも述べましたが、アルコールはその分解過程で尿酸値をどうしても上げてしまいます。

すぐにアルコールを飲む習慣を止めると、その方がストレスになることもあるので、まず飲んでいる飲料のうちのいくらかをプリン体ゼロやノンアルコールにしていくことから始めましょう。

そして、休肝日を作ったり飲むものについて気を配って尿酸値を上げるものばかりにしないようにしていきましょう。

尿酸値が高いと言われたら休肝日は週に2日は必ず取ってくださいね。

代謝を良くする

これは痛風だけでなくありとあらゆる病気の予防につながるのですが、体の代謝を良くするというのは非常に重要です。

細胞がしっかりと健康に生まれ変わること、エネルギーが過不足なく体内に巡ることは、健康維持のために何より必要なことです。

この健康的な代謝の維持を損なう原因には寝不足やストレス過剰などがあります。

ですから、食生活や運動習慣が良いという人でも、睡眠時間が極端に少なくストレス過多のために体のバランスを崩して尿酸値が一時的に急上昇することもないことではありません。

健康的な食事を心がける時には、その健康的な食事で得られた栄養がしっかり体に巡るように、健康的な睡眠をとることも必要不可欠になるのです。

有酸素運動を取り入れる

激しい運動は尿酸値を一時的に上昇させてしまうとご説明しましたが、ウォーキングなどの「有酸素運動」は尿酸値を上げない運動です。

肥満解消や尿酸値のバランスを保つためにも、有酸素運動を日常に取り入れるようにしてみましょう。

一番のおすすめはやはりウォーキングですね。

「ウォーキングは消費カロリーが少ないためあまり効果がないのではないか?」と考える人もいますが、この考えは大きく間違っています。

ウォーキングというのは多くの運動の中でも特に優秀で、身体全体の70%もの筋肉を使うことができるんです。

消費カロリーそのものは少なくても全身の筋肉をバランスよく鍛えることができるので、代謝アップが期待できます。

身体の代謝がアップすると日常生活の中でどんどん脂肪をエネルギーとして燃焼させて活用してくれるので、代謝にも目を向けて運動の種類を選ぶのも大事なことです。

ウォーキングを行う場合は、20分以上を目安として行うとよいでしょう。

近年「日本ダイエット協会」が提唱している見解ではこの20分というのは一気に20分でなくてもOKとのことです。

意識してウォーキングをとり入れる

例えば朝の通勤で10分帰りに10分と分けて行ってもしっかり効果は期待できます。

水分を積極的に摂るようにする

水を飲んでいる男性

水分をしっかりとると、その分、体内の尿酸値濃度を低く抑えることができます。

腎臓で尿が作られるときに、体内に余分に存在している尿酸を尿中に溶かして尿と一緒に排出してくれます。

そのため、痛風で病院を受診したときにはお医者さんからも「意識して水分を多く摂ってくださいね」と言われることがほとんどです。

理想は1日2リットル以上の水分摂取と言われているので、2リットルを目標に自分の1日の水分摂取を考え直してみましょう。

プリン体の排出作用があるサプリ等を摂取する

現代は便利な時代になってきていて、なかなか生活習慣を変えることができない人でも自分の身体を労われるサプリメントがたくさんあります。

例えば鉄やカルシウムも、食材から摂ることが難しい人はサプリから摂取できますよね。

実はプリン体や尿酸値を気にしている人には、アンセリンという成分が配合されているサプリを活用してみてください。

アンセリンはに過剰なプリン体を排出する働きを促す効果があるのです。

なかなかすぐには生活習慣をガラリと変えるのが難しいという人は、こうしたサプリ等のサポートを考えていくのがいいでしょう。

薬と比べて副作用もなく、ランニングコストも安く抑えることができるので非常におすすめですよ。

Supplements

痛風は一度なってしまうと、患者の90%以上が1年以内にまた痛風発作を経験しています。

なぜなら痛風は食生活や生活習慣が原因となっているため、そう簡単に生活習慣を変えることが難しいからです。

病院で処方される薬を続けて飲み続けるのは副作用も心配ですし、できればサプリメントで尿酸値を抑えていく方が身体のためには負担がありません。

近年のサプリメントは、サプリメントとはいえかなり高い効果が期待できる上、副作用もないので是非1度は試してみてくださいね。