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痛風になっている人、予備軍の人、今まさに痛風を予防しようと頑張っている人…そうした人が食生活の上で考える項目に「お酒との付き合い方」というものがあります。

テレビCMなどで「プリン体ゼロ」を強調するビール製品などを目にするたびに「やっぱりビールはプリン体が多いからダメなんだよな~…」と思う人も多いはずです。

しかし、実のところ、100ml中にプリン体が多いアルコールでは、ビールよりも紹興酒の方が2倍近くプリン体が多いと言うのがホントです。

ではなぜ、ビールは痛風の天敵とされることが多いのでしょうか?

それ以上に、痛風にとってアルコールとは一体どのような存在なのでしょうか?

この記事ではそんな部分に焦点を当てながら痛風とアルコールについて、じっくりご紹介していきます。

  • 痛風の時に絶対に飲んではいけないお酒を知っておきたい
  • 尿酸値が高い、もしくは痛風になってしまったけれどどうしてもお酒は飲みたい!
  • 仕事の付き合いでどうしてもお酒の席に参加する必要がある

こんな悩みを全てすっきりと解決します。

「痛風になったらお酒は一切ダメ!」なんてことはなく、節度を持って上手に向き合っていけばいいだけのことなので、ぜひ痛風とお酒の関係について学んでみてください。

痛風には「ビール」が良くないの?それとも「アルコール」が良くないの?

痛風とアルコールの関係

痛風になっている人や、これから痛風を予防しようとしている人のなかには、漠然と「痛風にはビールがダメなんだよね」と思って、ビールのみを控えるようにする人もいます。

これは冒頭でご紹介したような「ビールのCM効果」によるものも関係していて、プリン体ゼロのビールが大体的にCMされることで、「ビール=プリン体の多い飲みもの=痛風の敵=ビールを止めればいい」という図式が頭のなかにできてしまうのですね。

しかし、実を言うと、ビールだけが痛風や尿酸値の上昇に悪影響を与えるわけではないのです。

プリン体の量だけで言えば、ビールよりも紹興酒の方がはるかにプリン体を多く含んでいます。

ちなみにビールのプリン体はというと、缶ビール1本の350ml中に約20mgのプリン体が含まれています。牛肉や豚肉100gに含まれるプリン体の量の約4分の1~5分の1くらいという計算になりますね。

痛風になるとまず最初にビールを止められる理由として、液体であるビールに含まれるプリン体の方が食物に含まれているプリン体よりも身体に吸収されやすいということや、ビールは高エネルギーのために肥満の原因になりやすいなどの理由もあるのですが、プリン体の含有量自体で見ると「意外とビールのプリン体少ないじゃん!」と感じませんでしたか?

このことについては次の項目で詳しく解説したいと思います。

お酒好きの人にとっては、ビール以外のお酒はどうなのかも気になるところだと思います。

ビールよりもアルコール度数の高い25度の焼酎に至っては、ナント100ml中のプリン体含有量は0mgなのです。

こうなると、泣く泣くビールを止めた人は「焼酎なら飲んでもOKっぽいな!」と焼酎派に転向することを考えてしまいそうですよね。

ですが、この考えは大きな間違いです!

痛風患者さんや予備軍の人などが本当に気を付けなければならないのは、ただビールなどに含まれている「プリン体」だけというわけではないのです。

なぜ痛風になってしまうと飲酒を控えるように言われるのか、その核心について解説していきます。

アルコール自体が尿酸値を上げる?!

アルコールが尿酸値を上げる

痛風は尿酸値が正常範囲を超え、血中に尿酸結晶を作ることで起こるのですが、血中の尿酸値を上げるのは何も体外から摂取するプリン体のみが原因ではありません。

体内の尿酸を本当の意味で減少させたかったら、体外から摂取するプリン体を減らして尿酸の生成を抑えるより、そもそも体内で作られる尿酸を抑えた方が効果は高いのです。

割合で言うと、体内における尿酸の3分の2は体内において産生されている尿酸であるのです。

つまり食事から摂取することで体内に入ってくる方が割合としては少ないということになります。

そして、アルコールと言うのは、この「尿酸を産生する」過程において、重要な役割を担ってしまうのです。

アルコールが尿酸を増やす理由その1:肝臓で解毒時に生成される物質

アルコールが身体のどの臓器で解毒されるのかというのは、周知の事実ですよね。

そうです、肝臓でアルコールは解毒されるのです。

この肝臓によるアルコールの解毒の際に、尿酸のもとになる「ATP」という物質が利用されます(ちなみにATPとはアデノシン三リン酸です)。

このATPが利用されることで尿酸の生成が促されてしまうのです。

アルコールが尿酸を増やす理由その2:尿酸排出が滞ってしまう

アルコールが肝臓で解毒される時、乳酸と言う物質が作られます。

この乳酸は、尿と共に尿酸が排泄されるのを阻む働きがあるのです。

つまり、アルコールを解毒した時に発生する乳酸によって、体内の尿酸排出が滞ってしまうということなのです。

しかもアルコールには利尿作用があるため、水分はどんどん排出されますから、体内(血中)の尿酸濃度はますます高くなってしまうことになるのです。

こうした2つの大きな理由のために、痛風患者や予備軍の人にアルコールの摂取を控えるよう指導が出るわけです。

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アルコールが尿酸値を上げることについてのまとめ

アルコールによって尿酸値が上昇する

では、アルコールが尿酸値の上昇にどのように関わっているのかを今一度振り返ってみたいと思います。

アルコールが尿酸値を上昇させるメカニズム

  1. 痛風もしくは痛風予備軍の人の場合、すでに尿酸値はある程度高めのところにいます。
  2. ↓そこへアルコールが入ってきます。

  3. 肝臓がアルコールを分解しようと働きます。
    まずはATPの利用によって、尿酸の産生サイクルが上がります。
  4. ↓これによって尿酸値が上がります。

  5. 肝臓がアルコールを分解する時に発生す乳酸によって、尿酸の体外への排出が阻まれます。
  6. ↓このことでさらに体内の尿酸値が上がります。

  7. アルコールは体内の水分を排出させる「利尿作用」があるため、体内の尿酸値がさらに濃縮されることになります。
  8. ↓体内の尿酸値は一気に上がることになります。

  9. アルコール摂取がきっかけで痛風発作が起こることは少ないことではありません…。

アルコールを摂取すると、こうしたサイクルで体内の尿酸値が上がることになるのです。

しかもこのアルコールがビールであった場合は、体外からも尿酸の原料になるプリン体が供給されてしまうので、身体の中の尿酸値を下げることは難しくなります。

尿酸値が正常の人で、アルコールの1日の適量は、ビールなら500ml、日本酒なら180ml、焼酎なら120ml、そしてワインなら180mlと言われています。

ウイスキーやブランデーになるとこの量は60mlとなり、週に2日は休肝日を設けるべきというのが「上手なお酒との付き合い方」とされています。

この適量と言うのは、純アルコール量の適量「20g程度」から算出された量なので、身体を大切にしたいのであれば、痛風云々に関わらず守った方が良い酒量となります。

ただ、お酒を飲む場というのは、多くの場合で「ツマミ」が出てきますよね。

このお酒のツマミ(肴)というのが、実は結構厄介で、どんな種類のお酒を飲んでいたところで、そこにプリン体の多い白子や鮟肝などを加えると、1日のプリン体の制限量400mgをさっくり超えてしまいます。

しかも、この400mgというのは本当に上限ぎりぎりの量で、本当に制限しようとしたら、日本人の1日平均のプリン体摂取量「150mg」にまで抑えた方が良いのです。

アルコールと言うのはこのように、アルコールそのものが体内の尿酸値を上げることに関わっているだけでなく、アルコールと一緒に口にする食品についても、大変気を遣うべき飲み物であると言えるのです。

痛風の人はアルコールとどのように付き合えば良いのか

アルコールは我慢しないといけない?

とても厳しいことを言ってしまえば、痛風の人や痛風予備軍の人というのは禁酒をするのが、尿酸値を下げるためには最適な方法です。

しかし、ストレスが過剰に溜まることも、尿酸値を上げる原因の1つになるので、どうしてもすぐに禁酒はできない!と言う人は、少しずつ酒量を下げていくことが大事です。

ここまでにご紹介してきたように、健康な人が純粋なアルコール量として摂取してもOKな量は純アルコール量で20gです。

この純アルコール量20gをお酒の種類ごとに一覧表にしてみました。

正常な人の1日のアルコール摂取量上限とは?

お酒の種類 容量(目安)
ビール 500ml(中ビン1本)
日本酒 180ml(1合)
焼酎 120ml(ワンカップなどのミニグラス1本)
焼酎お湯割り 200ml(8タングラス1杯程度)
ワイン 180ml(グラス1杯半程度)
ウイスキーやブランデー 60ml(シングル2杯orダブル1杯)

上記のようになっています。

ですが痛風や痛風予備軍で尿酸値を気にしている人なら、せめてこの半分の量でアルコールを我慢すべきでしょう。

具体的な量で言うと、ビール250ml、日本酒90ml、焼酎60ml、ワイン90ml、ウイスキーやブランデー30mlといった量です。

こうした少量では満足できないという場合は、飲み方の工夫をすると満足感を得ながらお酒の量を減らしていくことができるかもしれません。

お酒の上手な飲み方とは?

お酒と上手に付き合っていきたいと考えるのであれば、飲酒にかける「金額」に注目した飲み方にシフトするのがおすすめです。

「遣うお金の額を変えない」ということで、良いお酒を少量買って楽しむようにすると良いでしょう。

そうすると、量を我慢するだけで良いことが何もない!という見方から「量は抑えたけど美味しいものを飲んでいる」という満足感に変わるはずです。

そうして、週末の夜などに、良いお酒を少量だけ飲むと言う楽しみ方をしていけば、週末以外は休肝日にできますし、一石何鳥にもなるアルコールとの付き合い方ができてくるはずです。

選ぶならウィスキーがおすすめ!

お酒が大好きでお酒を急に減らすのはどうしてもキツイという方は、選ぶお酒の種類を変えると良いです。

一番おすすめなのはウィスキーですね。

ウィスキーはビールと比較してみると、カロリーは半分以下であることに加え、プリン体は0%です。更に糖質も含まれていません。

さらに、炭酸で割ってハイボールにすればある程度のかさになりますし、炭酸がお腹を膨らませるので満足感にもつながりやすいです。

そしてウィスキーはたくさん量を飲むようなお酒ではないですよね。

シングル1杯くらいをゆっくりと飲むだけでもお酒を飲んだという感じがするのではないでしょうか。

度数が強いことで少しの量を長い時間を飲むことができるのがウィスキーの良いところだと思います。飲みすぎ防止のためにもウィスキーを選ぶということは、痛風を予防するためにお酒を減らしていく第一ステップとしてよい選択だと感じます。

ただ、コンビニやスーパーなどで売っているハイボールには甘味として糖質が添加されているものが多いのでカロリーが高くなってしまうことがあるため注意が必要です。

サントリーの「角」や「トリス」などは安価に購入できますが、安価であるがゆえに飲みすぎてしまうこともあるので、おすすめは少しいいウィスキーを選ぶということです。

「響」「山崎」「白州」などであれば割と近所のスーパーでも手に入りやすいウィスキーですし、ハイボールにして飲んでも美味しいので味も楽しむことができると思います。

山崎の18年ものや響の21年ものはアマゾンなどもで4万円弱~5万円強程度で購入できます。

700ml入っているので、週に2回休肝日を作る感じで1日30mlずつを炭酸で割って飲めば、1ヶ月ちょっともつことになる計算ですね。

これくらいの費用感であれば現実的というか、ちょっとした楽しみになるのではないでしょうか?

1ヶ月ちょっとかけて1本飲んでいたのを、次は2ヶ月かけて飲む。その次は3か月…という風に意識していけば飲む量自体も上手に減らしていけるハズです。

おすすめ第2位はワイン

ワインはビールなどに比べると血清尿酸値を上昇させづらく、痛風の原因となりにくいという見解もあるため、ウィスキーが苦手な人やワインが好きという人はワインを選ぶようにするのも一つの方法かもしれません。

ワインにはポリフェノールが含まれているために、抗酸化作用・アンチエイジングが期待できるお酒として女性にも人気ですね。

もちろんこれは少量であればという話になってきます。

実際の痛風患者の中にはワインが好きな人も多くいるので「ワインならOK」ということではないということをしっかりと頭の片隅に入れておいてくださいね。

プリン体ゼロのアルコールでも油断は禁物

プリン体0のアルコール

ここまでにご紹介したように、焼酎はそもそもプリン体がゼロのアルコールですし、最近はビールでも糖質もプリン体もゼロという商品が出てきたりしています。

しかし、いくらプリン体がゼロであっても、アルコールはアルコールです。

上で説明したアルコールが尿酸値を上昇させるメカニズムを思い出してみてください。

肝臓がアルコールを分解しようとする時には、必ず尿酸値を上げるようなサイクルがあるので、プリン体ゼロとか糖質ゼロと言った商品に惑わされて「アルコール」という事実を忘れないようにしましょう。

プリン体がゼロでも、焼酎だってアルコールの作用で、飲み過ぎると体内の尿酸値を上げることになるのは違いありませんからね。

各社アルコール飲料のプリン体含有量ってどれくらいなの?

ここまでご説明してきた通り、アルコール自体が体内で尿酸を生成させてしまうためにアルコールに含有されるプリン体の量自体にはあまり多くの意味はないと考えてもらったほうがよいでしょう。

ですが、どうしてもお酒を飲まないといけない席に参加した場合などはできるだけプリン体の少ないお酒を選びたいですよね。

なので、ここから「公益財団法人 痛風財団」のサイトからアルコール飲料中のプリン体含有量を引用させていただき記載したいと思います。

お酒の種類ごとのプリン体含有量を知りたい方はチェックしてみてください。

アルコール飲料中のプリン体含有量

アルコール飲料 含量
蒸留酒 焼酎25%   0.0
ウイスキー   0.1
ブランデー   0.4
醸造酒  日本酒   1.2
ワイン   0.4
ビール S社 5.1
E社 6.9
K社 4.4
K社 MK 5.2
K社 IS 6.8
A社 SD 3.3
S社 M 5.3
発泡酒 S社 SH 3.0
S社 MD 2.8
S社 B 3.3
K社 T 3.8
K社 T(生) 3.9
K社 T(G) 3.6
K社 T(プリン体カット) 0.1
紹興酒   11.6
地ビール O社 E 12.1
O社 V 6.8
O社 P 10.5
U社 S 16.0
U社 V 9.7
U社 P 12.3
U社 A 14.0
M社 B 16.6
M社 S 11.4
M社 P 14.1
M社 D 11.1
I社 T 8.3
I社 D 5.8
低アルコールビール   R社C 6.1
H社 H 13.0
S社 FB 2.8
H社 K 6.5
その他の雑酒2   S社 DO 2.3
K社 NM 1.7
ビールテイスト飲料   T社 B 1.3

いかがでしょうか?思ったよりもプリン体が多いお酒もあれば、思ったよりもプリン体が少ないお酒もあったのではないでしょうか。

普通のビールよりも発泡酒やホッピーなどのビールテイスト飲料の方がプリン体が少なく、逆に地ビールの方が普通のビールよりもプリン体が多くなる傾向があります。

いくら付き合いだからと言っても、ちゃんとお酒を断ることができない状況が続ければ痛風は悪化の一途をたどることになります。

なので、「わかっているけど付き合いがね…」と言いながらプリン体の少ないお酒を選ぶ努力をするよりも、相手に理解してもらうための努力にベクトルを向けたほうが賢明だと言わざるを得ません。

お酒がやめられない場合はサプリメントを!

どうしてもお酒がやめられないというあなたは、サプリメントを上手に活用してみてください。

「サプリメントを飲んでいるからいくらお酒を飲んでもいいんだ!」ということにはなりませんが、いくぶんかあなたの健康のサポートに貢献してくれるはずです。

どういったサプリを選べばいいのかというと、マルチビタミンなどではなく「痛風改善」をサポートするために成分が調整されたものがベストです。

尿酸値を正常範囲で保つための健康的な食生活をサポートする成分に特化して配合されているため、お酒を飲む人にとっては強い味方になってくれることでしょう。

上手に使えば、たまの飲み会くらいであれば怖くなくなったという方も多いようです。最近のサプリメントは本当に優秀なので一度はチェックしてみることをおすすめします。

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まりこ

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