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プリン体が多い食事を肝臓が処理しきれない

痛風と言えば「尿酸値」とか「プリン体」という言葉が出てくるほど、最近では「痛風の原因」については周知されていると思います。

インターネットでも「痛風予防に尿酸値をコントロール」的な話題はよく目にします。

結論から述べてしまえば、痛風発作の原因となっているのは「尿酸」という物質で、この尿酸が体内に増えてしまうことで排出されず、関節に「尿酸塩」という物質が溜まってしまい、その尿酸塩を白血球が攻撃することで酸化し痛みが出てきてしまいます。

そうです、その尿酸値が体に増えてしまう原因となるのがビールなどでおなじみの「プリン体」というわけです。

つまり、

  1. プリン体を摂取する
  2. 体内尿酸値が上がる
  3. 尿酸塩が患部に溜まる(尿酸結晶ができる)
  4. 白血球が尿酸塩を酸化することで炎症が起こり痛風となる

というメカニズムで痛風を発症するのです。こうしてみると至極シンプルに見えますね。

確かに痛風の発作が起きる原因にプリン体の過剰摂取による尿酸値の高さがあることは間違いないのですが、どうして尿酸値が高いと痛風という症状に見舞われてしまうのか、詳しいことはあまり聞きません。

ということで!このページでは満を持して、痛風の「本当の原因」についてわかりやすく解説をします!

このページを読み進めていただくと、痛風の原因について1から10までわかるだけでなく、痛風にならないためにはどんなことに気を付けて生活すればいいのかがわかるようになります。

  • 痛風になってしまう前に痛風を正しく予防したい
  • 痛風を発症してしまったので、これ以上悪化させないようにしたい
  • 同年代の痛風罹患率が上がり自分も心配になってきた

こんな風に考えているあなたの知りたい情報をわかりやすくまとめました。ぜひご一読ください。

痛風と尿酸と尿酸結晶

尿酸値結晶の顕微鏡画像

痛風について調べてきた方であれば、おそらくこれまでにどこかで「痛風を改善するには尿酸値をコントロールすることが大切」と言った情報はすでに目にしてきたことと思います。

この考えは痛風の原因として全く間違いではありません。痛風予防や、現在の痛風の状態を改善するには尿酸のコントロールが何よりも必要なのです。

しかしながら、どうして尿酸値をコントロールすることが痛風の予防に繋がったり、痛風の痛みの症状を抑えることになるのかということまで詳しく述べられていることはほとんどありません。

確かに、ただ痛風を改善するだけであれば、メカニズムや仕組みなど深く知らなくても尿酸値をコントロールできればそれで良いのかもしれません。

ただ、痛風の原因と尿酸とのきちんとした関係を知っておけば、痛風だけでなく多くの生活習慣病予防にも繋がります。

さらに、既に痛風に罹患している方であれば治療に際してお医者さんに任せきりで意味もわからずにただ指示に従うということが無くなります。

痛風持ちの人や予備軍の人は、食事習慣に問題をかかえていることが多いです。

高い割合で肥満糖尿病予備軍高脂血症などを抱えていることもあるので尿酸についてぜひ正しく詳しい知識を身に付けて、健康な体を維持してくださいね。

そもそも尿酸とは?

尿酸の化学式

人間の場合、尿酸と言うのは「タンパク質の最終形態」と言える物質です。

これはちょっと乱暴な言い方なのですが、かんたんに言うと「タンパク質の最終形態」というのが1番しっくりくるのでこの表現をさせていただきました。

もっと詳しく解説していくと、以下のようになります。

  1. プリン体を含むたんぱく質の摂取
  2. 消化
  3. 消化によってタンパク質に含まれる「プリン体」が代謝される
  4. 代謝による酸化化合物として尿酸が体内で産生される
  5. 尿に排泄された尿酸は尿と共に体外へ排出される

このような経路があるために、尿酸と言うのは「プリン体を多く摂取すると増える」と言われているのです。

ただ、尿酸と言うのはこのように「食事からプリン体を摂取した時にだけ産生される物質」ではありません。

私たちの体を構成している60兆を超える細胞は絶えず新陳代謝をしたり、エネルギーを使用したりしています。

この60兆を超える細胞にはそれぞれ核があり、核は核酸という成分を含んでいます。

この核酸は、細胞が新陳代謝やエネルギーを使ったりしたときにプリン体へと分解されるんですね。

そしてここでできたプリン体は、最終的に「これ以上分解できない老廃物」である尿酸へとなるのです。

経路としては下の通りです。

  1. 細胞の核(核酸を含む)
  2. 新陳代謝/エネルギーの使用
  3. ↓ 

  4. 核酸がプリン体へ分解される
  5. プリン体は最終的に尿酸へと分解される
  6. 尿酸は尿中に排出され、尿と共に体外へ排出される

体内で尿酸はどんな働きをしているの?

痛風の原因になると言う部分で有名になってしまったせいで、身体にとって「有害」というイメージが先行している尿酸。

痛風になってしまっている人からすると「尿酸なんてなんで存在しているんだ!こんな物質なければイイのに!」と思えることもあるかもしれませんね。

しかし、実は尿酸と言うのは大変強力な「抗酸化作用」を持っている物質であることがわかっています。

抗酸化作用というのは、人の体の中で起こる「酸化的ストレス」というものを抑えてくれる作用があるということです。

抗酸化作用があるものを食べたり飲んだりすれば、体内で活性酸素が生じることを抑えてくれるということで、わざわざ抗酸化作用のあるものを積極的に摂ることもありますよね。

例えば生姜やにんにくは「抗酸化作用のある食べ物の王様」なんて言われることがありますし、青汁やサプリで抗酸化作用の高さを謳う商品も数多くあります。

体内の酸化が抑えられるということは、老化やシミ・ソバカスの抑制にもなりますし、血管の障害すら防げてしまうのです。

抗酸化作用が高いもので良く知られているのはビタミンCですが、ナント尿酸はこのビタミンCよりもはるかに高い抗酸化作用を持っているのです。すごい物質ですよね!

ではこのように高い抗酸化作用をもつ尿酸が体内にあるということが、どのような結果を生んでいるのかというと、これは尿酸を体内に含む「他の生物」と比べてみると違いが明らかになります。

というのも、人間と言うのは他の哺乳類動物と比較して、血中尿酸値が高い動物と言われています。

この「正常値としての尿酸値が高い」ということは、人間が他の哺乳類動物よりも寿命が長いことに繋がっているのではされています。

さらに、尿酸は低ければ低いほど良いというものではなく、やはり「正常値範囲」にあることが好ましいとされています。

それは、アルツハイマー病やパーキンソン病の人のうち、一部の人においては血中尿酸値が異常に低いことが報告されていることによります。

つまり尿酸というのは、プリン代謝での最終分解物質=老廃物とみなされることがあると同時に、身体にとっては抗酸化作用があるという部分でとても大切な物質であるとも言えるのです。

身体にとって有害な「活性酸素」と、その活性酸素の生成を抑制する抗酸化作用をもつ「尿酸」は、互いに打ち消し合う作用をもっている物質です。

これらはそのどちらかが多くても少なくても、酸化ストレスや体内での炎症を起こしてしまうと言われています。

ですから、高尿酸血症はもちろん、低尿酸血症についても、しっかりと医師の診断を受け、改善に向けて指導を受ける必要があるとされているのです。

ここまでを要約すると、ホントは尿酸値は人間が長生きするために身体に無くてはならないとっても大事な存在ということですね!

多すぎる尿酸が結晶化するのはナゼ?

尿酸塩の結晶(針状結晶)の顕微鏡画像

尿酸が体内にないのはそれはそれで困ったことというのは上記にご紹介した通りですが、だからと言って体内に過剰にある尿酸も痛風などを起こして厄介です。

痛風になってしまう原因は、通常は尿の中にこしとられて排出されるはずの尿酸が体内に多く存在している状態が続くことで、ナトリウムと塩(えん)を作り結晶へと変化します。

それが尿酸結晶です。

関節などの内面に溜まってしまった尿酸結晶に対し次々と白血球が攻撃を仕掛けるため、痛風の激しい痛みとなる炎症を引き起こしてしまいます。

それと言うのも尿酸と言うのはそもそも水に溶けにくい物質なので、余剰の尿酸は尿に排泄されなくなります。

しかも尿が酸性に傾いていると、ますます尿酸は溶けづらくなります。

尿酸が多い人というのは総じて尿が酸性に傾いていることが多いので、尿酸は尿に排泄されにくい状態になっています。

さらに尿酸値が高い人というのは、身体の代謝も良いわけではないので、体温が低めの人が多く、肌が露出している箇所はますます低体温になります。

尿酸は低体温箇所で結晶化しやすいので、こうしたことが原因で尿酸は結晶になってしまうのです。

最近の研究では、体内にある過剰な尿酸は血管に炎症を起こすことも判明していて、肥満気味の人(メタボリックシンドローム)や高インスリン血症も血中尿酸値を上げてしまうことがわかってきています。

また、尿酸結晶が関節に溜まることで痛風発作となりますが、この尿酸結晶は関節だけではなく体内の他の臓器にも溜まることがあります。

尿酸塩の特徴として皮下に溜まりやすい性質があるため、皮膚の下にポコッとしたこぶのような物を作ることがあります。これを痛風結節といいますが、痛風結節は脊髄に溜まることで神経症状を引き起こすこともあります。

臓器だと腎臓は特に尿酸が溜まりやすい部位で、高尿酸血症の方や痛風と診断された方は腎機能の低下に注意を払っていく必要があります。

また痛風持ちの方には心血管障害、脳血管障害などの成人病を併発する人も多いため、生命を脅かすような合併症が怖い病気のひとつとなっています。

痛風の症状についてはここでは詳しく掘り下げて解説はしませんが、しっかりと知識を深めておきたいという方はこのサイトで痛風の症状について詳しく解説している記事を用意しているので目を通してみてくださいね。

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痛風の原因となる尿酸と上手に付き合うために

ここまで、尿酸について詳しくご説明してきました。

尿酸と言うのが、実は人間の体にとって全く不要のものではないけれど、体内に過剰にあると悪さをするものだということがご理解いただけたと思います。

やはり痛風にとっては尿酸と言うのは気掛かりな物質ですよね。この記事を訪れていただいた方のほとんどはすでに自分もしくは大事な誰かが高尿酸血症もしくは痛風に悩んでいることと思います。

できれば尿酸が増えることを適切に抑えながら、正常値内でコントロールしたいものですね。

では具体的にどのような方法が尿酸のコントロールに役立つのでしょうか?

ポイントは尿酸値の摂取量だけを気にする対策ではなく、尿酸値を上昇させ痛風の原因となる生活習慣を改善するというところにありました!

食事で尿酸をコントロール

尿酸値は食事によってコントロールできる

尿酸を「自力で」効果的にコントロールするには何と言っても食事に気を付けることが1番です。

プリン体を多く含む食材を避けるとか、アルコールの摂取を控えると言った方法は当サイトでも紹介していますが、これはやはり尿酸値改善の定番であり、必須項目と言って過言ではありません。

プリン体を多く含むものには、代表的な食材に「鮟肝」「牛・豚・鶏のレバーや内臓」「白子」などが挙げられます(実際にはもっとたくさんの種類がありますよ)。

先ずはこうしたプリン体が多い食材を控えましょう。飲み会の席のおつまみにはプリン体の多い食材が多いと頭の片隅に置いておいてください。

そして、身体の水分を抜いて体内尿酸値の濃度を上げてしまうアルコールも控えることは大切です。

アルコールは分解される時に尿酸を発生させてしまいます。

お酒は飲むとしても1合程度とし、必ず休肝日を設けるようにして適度にお酒と付き合っていきましょう。

「プリン体95%カット」というようなうたい文句で販売されている発泡酒もありますが、お酒はそれ自体が尿酸を作り出してしまいます。

プリン体がいくら少ない発泡酒でもたくさん飲んでいいということは一切なく、尿酸の排泄を抑えてしまうなど痛風にとって悪影響の方が多いのでプリン体カットが免罪符とはならないことを覚えておいてください。

また、あまり知られていないのですが、乳製品には尿酸値を下げる効果があるので、気にかけて乳製品を摂取するのも大切です。

例えば、毎日ヨーグルトを一つ食べるという努力だけでもプラスに働くことが多いです。※ただし砂糖が含まれていないものか低糖のものの方がいいでしょう。

尿酸値に気を遣った食事と言うのは、そのまま生活習慣病予防の食事にもなるので、身体全体の健康を考えて食事をするようにすると良いでしょう。

ストレス緩和で尿酸をコントロール

尿酸の発生の部分でも少しご紹介しましたが、尿酸値の上昇と言うのは過度のストレスでも起こってしまいます。

実は「高尿酸血症」の状態である人が痛風発作を起こしてしまうきっかけは過度のストレスであるということも多いようです。

生活習慣や食習慣として、プリン体の多い食事を続け、高尿酸血症の状態である人というは、ストレス発散にお酒の場に足を向けることが多くなり、尿酸値をさらに上げてしまう悪循環の中にいます。

そうした状況で、過度のストレスがかかると、爆弾の導火線に火をつけるようなものになり、ある日突然、痛風発作に見舞われることになるのです。

ストレスの改善というのは何も高尿酸血症の人だけに影響があるわけでなく、心の健康悪化や、身体であれば心筋梗塞や脳梗塞の引き金にもなるので、できればストレスは上手に発散するようにした方が良いでしょう。

すぐにストレス源を取り除くことは難しいかもしれませんが、10分でも睡眠時間を増やすことから始めるとか、週に1回は自分へのご褒美ランチを食べると言った部分から始めて、ストレス軽減をしていきましょう。

激しすぎる運動を避ける

実は痛風になってしまう原因が生活習慣の乱れだと聞くと、運動を積極的に行ったほうがいいように思いますが、激しすぎる運動は逆にNGなのです。

筋トレなどの瞬発的な筋肉を使う無酸素運動では体内の尿酸値が上昇してしまうので、運動をするのであればマラソンやウォーキング、水泳などの有酸素運動に切り替えるようにしましょう。

柔道選手やラグビー選手など、身体が大きくガタイがよくて、激しくスポーツをやっている人には痛風患者が多いというデータも出ています。

これは、やはり体が大きい人はプリン体の多い食事を多く摂るということ(食べ過ぎのケース)と、激しい運動で尿酸値が上がってしまうことに原因があります。

無酸素運動を全くの0にする必要はありませんが、有酸素運動も取り入れてバランスよく行っていくのがいいでしょう。

尿酸値を上げてしまうことがある薬について

尿酸値を高めてしまう原因となりうるものとして、薬の長期服用によるものがあります。

病院の処方薬のなかで体内尿酸値を高めてしまうものをまとめました。

  • サイアザイド系降圧利尿薬…フルイトラン、べハイド、ヒドロクロロチアジド錠 など
  • ループ利尿薬…ラシックス、オイテンシン、フロセミド など
  • 抗腫瘍薬…シスプラチン、メトトレキセート、シクロホスファミド(エンドキサン) など
  • チオプリン系抗白血病薬…ロイケリン、メルカプトプリン など
  • 免疫抑制薬…アザチオプリン(アザニン)、シクロスポリン(ネオーラル)、ミゾリビン(ブレディニン)、タクロリムス(プログラフ)、ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)、アザニン、イムラン など
  • サリチル酸製剤やニコチン酸製剤
  • キサンチン系喘息治療薬…テオフィリン(テオドール、テオロング、ユニフィルLA) など
  • 結核治療薬…ピラジナマイド(ピラジナミド)、エタンブトール など
  • HIV感染治療薬…ヴァイデックスECカプセル、ジダノシンカプセル など
  • アスピリン系の薬…バファリン など

※医療関係者様へ:万が一上記内容に誤りや見解などありましたらお手数ではありますがコメント欄もしくはお問合せフォームよりご連絡・ご協力ください。

現在、上記のような薬を飲んでいる場合は既に医師より薬の副作用についても説明を受けているかとは思いますが、心配な場合は再度かかりつけの医師に相談するとよいでしょう。

その他にも、薬剤ではありませんがサプリメントの中で育毛やダイエット目的で核酸(DNA)サプリを飲んでいる方は注意が必要です。

核酸(DNA)を毎日大量に摂取すると尿酸値が高まることがあります。

ただし、サプリメントの通常の使用においては問題ないことがほとんどなので、あまり過敏になる必要はないと考えます。

医師の指導を仰ぐ

医師の指導を仰ぐ

痛風発作を既に経験していて、医師の指導を受けている人は怠けることなく、痛風の改善に取り組んでください。

痛風と言うのは一生涯付き合うことになる疾患ですので、少し症状が落ち着いたとか、尿酸値が落ち着いたというところで油断をして以前の食生活や生活習慣に戻ることのないようにしましょう。

定期健診で尿酸値が高いと指摘をされている人は、自分自身の考えだけで尿酸値をコントロールしようとせず、1度はしっかりと専門医の診察を受けてください。

もしかするとあなたの高尿酸値状態は、遺伝性の由来があるかもしれませんからね。

痛風になっていない(痛風発作が起きていない)場合であれば、適切な習慣を身に付けることで痛みが出てくることは避けられる可能性も高いです。

万が一遺伝性の原因で高尿酸値もしくは低尿酸値の状態である場合は、薬を利用して尿酸値をコントロールすることもあります。

何につけても、痛風発作が起きる前に尿酸値の異常を食い止めるのはQOL(quality of life=生活の質)を維持するためにも大変重要なことですよ。

今までの習慣を180度変えるのは難しいですが、少しずつでも痛風の原因を排除していけるように努めましょう。

また、近年人気の痛風が心配な食生活を改善してくれるサプリメントを活用するのも非常におススメです。

毎日の食事にプラスして飲み続けるだけで手軽に健康習慣をケアしていくことができます。

自然由来の成分が使われているサプリメントであれば体の負担も少なく続けることができるので、こういったものを一度手に取って試してみるとよいでしょう。

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まりこ

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