痛風の発作が起きてしまった時、びっくりするくらいの痛みを感じた経験があれば、どうにか次の発作を起こさないように痛風の原因を取り除こうと頑張りますよね。
痛風になる原因として大きいのは「尿酸値」の高さですが、痛風の発作を繰り返したくないと思う人の多くはこの「尿酸値」を下げようと努力をします。
痛風で病院に通っているとか、発作の時に病院にかかったことがあれば、医師はその時の症状や状況に合わせて、適切な薬を処方してくれたはずです。
しかし、痛風というのは「薬で対処する」というよりは「根本的な生活習慣を改善する」ことの方が大切な病気です。
尿酸値をコントロールするにしても、薬にばかり頼っていては思わぬ副作用を引き起こすこともあり得ます。
では痛風の原因となる尿酸値を上手にコントロールするには、薬以外でどんな方法があるのでしょうか?
このページでは痛風の薬の副作用について詳しく述べたうえで、長期服用のリスクについて解説し、最後にどうしていくのが正しい選択なのかということについて説明していきます。
- 薬を服用するまえにしっかりと副作用について把握しておきたい
- 痛風の薬を飲んだら副作用と思われる症状が出た
- 医師に言われた通り痛風の薬を飲んだのに痛風発作が起きてしまった
- 痛風の薬を飲んでいるけどこれをずっと続けていくと思うと気が重い
上記のようなことに当てはまる方にとって有益な情報をこの記事で説明していますので、現時点で副作用というものに対して不安がなかったとしてもぜひご一読ください。
痛風の治療では一般的にどんなことが行われる?副作用はどのタイミングで起きる?
痛風発作は想像を絶する痛みですので、発作が起きている期間中はどうにかして痛みを抑えるために病院で痛み止めなどをもらうこともよくあるでしょう。
その後は高くなりすぎた尿酸値を下げるために、一定の期間は通院して尿酸値をコントロールする薬に頼るのもよくある治療法です。
ただ、最終的には薬ではなく自分の生活や食習慣を改善することが痛風の改善に何より重要なこと。
ここでは痛風で病院に行くところから、治療でどんなことがなされるのかをかんたんに見ていきます。
痛風の治療で一般的に行われるのは投薬治療!
痛風になる人というのは、勤め先での定期健康診断で尿酸値が高め、再検査と言われることでもなければ、痛みがでるまで病院に行くことはないと思います。
ですから、痛風患者が最初に病院に行くのは「痛風発作が起こった時」と仮定してこれから後のお話をしていきます。
痛風で発作が起こり、そのあまりにもな激痛に病院に行くと、先ずどんな治療を施されるのでしょうか?
痛風発作が起きている時に病院に行くと、血液検査で尿酸値を計測するなどの検査と同時に、起こっている痛みや炎症に対して投薬治療が行われます。
取り敢えずは起きている痛みを取り除かない限りは通常の生活すらままならないのですから、医師としては当面の痛みを取り除くことに専念するわけです。
痛風の治療は必ずと言っていいほど薬物療法がとられることになるため、ここで副作用に悩まされることになる人も一定数表れることになります。
痛風の治療で用いられる薬とその副作用とは?
痛風の治療で用いられる薬には、発作時に使用する「痛風発作治療薬」を初めとして、痛風の患者が痛風発作の予兆を感じている時に使う「痛風発作抑制薬」、発作が治まっている時期などに長期で使うことの多い「尿酸排泄促進薬」、「尿酸生成抑制薬」、「酸性尿改善薬」などがあります。
それぞれに痛風を治療するにあたり効果のある治療薬ではありますが、やはり薬なので基本的に肝臓に負担をかけます(肝臓は薬の分解などを行うためです)。
それぞれの薬についてよく見られる副作用には下記に挙げるものがあります。
痛風の薬で表れる副作用
- 痛風発作抑制薬
- 大量に服用することで、下痢や腹痛などの副反応が出やすい種類の薬があります。むやみに使うことがためらわれる薬ですね。
- 鎮痛消炎薬
- 鎮痛消炎薬として使われる薬の中には、心臓疾患や末梢動脈塞栓症などに処方される「ワルファリン」と併用すると、ワルファリンの血中濃度を上げることがあるものがあります。
- 尿酸生成抑制薬
- 尿酸生成抑制薬の1つであるアプリノールという薬には、肝機能障害を起こす可能性があることは以前からわかっており、通常の薬以上に肝臓に負担をかけやすいのは知られているところです。
痛風の治療に使われる薬についてもっと詳しく知りたい方はこちら
また、痛風発作は尿酸値が高まることで引き起こされますが、逆に尿酸値が急激に下げられたときに起こることもあります。
そのため、痛みがおさまって「尿酸排泄促進薬」「尿酸生成抑制薬」「酸性尿改善薬」などの使用をスタートしたばかりの頃や、たまたま体調の変化と重なったときに尿酸値の急激な変化によって痛風発作が繰り返してしまうことがあります。
これは正確には薬の副作用とは言えませんが、上記のようなメカニズムを知らない方にとっては副作用が出てしまったと焦ることも多いでしょう。
痛風の治療は「長期」にわたり「生涯」関わるので副作用が怖い
痛風に一度でもなると、明確に「完治」ということは難しくなります。
糖尿病と同様で、一生コントロールをしながら付き合っていく病気になるのです。
痛風の原因となるのは尿酸値の高さですが、この尿酸値のコントロールにしても、痛風発作後だけすればよいものではなく、一生涯にわたって上手にコントロールをし続けなければいけません。
そうした時に、薬をずっと使用し続けると、尿酸値はコントロールできたとしても、投薬を続けることによる肝臓への負担増とか、腎臓などへの負担も増えたりしますし、身体にとっては総合的にみて良いこととは言えないのです。
ただ、だからと言って尿酸のコントロールをしなければ、痛風は発作を繰り返してしんどい思いが続きます。
では薬をできるだけ使わずに、巧く尿酸値をコントロールするにはどうすればいいのか?というと、やはり生きることの基本である「食事」を改善することが何よりの近道になるのです。
痛風を根本的に治していきたいなら「体質改善」をする必要がある
ここまででご紹介してきましたが、痛風を改善していくには、薬に頼り切るのではなくて、できるだけ食事の改善などで尿酸値をコントロールするのがベストな方法です。
もちろん、発作が起きてその後、尿酸値が一先ず落ち着くまでは薬を利用するのは大切ですし致し方ありません。
それでも、尿酸値が正常範囲内に収まったら、あとはできるだけ健康的な生活習慣と食生活を心掛けることで、あなた自身の体質を改善するしかありません。
痛風治療に大事なのは副作用が怖い薬より「食事習慣の改善」がベスト
痛風に悩むあなたは、そもそもどうして痛風になってしまったのでしょうか?
あなたも痛風になんてなりたくてなったわけではないでしょう。
でも、きっとプリン体の多い食事を繰り返し摂取し続けたりとか、運動をする機会が少なすぎて肥満傾向を止められなかったりとか、思い当たる「痛風になってしまった原因」はいくつかあるでしょう。
ただ、これからの日々で、痛風発作を起こさないような体にするには、何といっても食事習慣の改善をすることが大事。
当サイトでも尿酸値が高い方におすすめのレシピをいくつも紹介していますが、一昔前と異なり、現在は低カロリーでも美味しいレシピや、尿酸値が気になる人向けのレシピなどがインターネットを中心としてあらゆるところに溢れています。
一先ずできるのはプリン体を摂取し過ぎないことですが、このこと1つにしても、何も情報がなければ「どうすればプリン体の少ない食事」にできるのかはわかりません。
しかし、今なら「どんな食材」にプリン体が多く「どんな調理方法」でプリン体が増えるかについては、インターネットを使って積極的に調べさえすればあらゆるところから情報が得ることができ、知識として蓄えておくことが可能です。
こうしたちょっとした努力をコツコツ積むことで、次の痛風発作を起こさない体へと体質改善ができるのです。
痛風の改善のために食習慣改善に役立つ成分を摂り入れる
食事習慣を改善して、体質改善を目指す際に役立つのは手軽で栄養バランスを考えられる「サプリメント」です。
例えば痛風を改善するために役立つと言われるサプリメントには次のような成分が入っていることが多いです。
副作用がなく、尿酸値改善に効果的な成分とは?
- アンセリン
- アンセリンは尿酸値を下げる効果が期待される成分で、アミノ酸の1種です。実験では服用2週間後から徐々に尿酸値が下がり始めるという結果がでました。
- カリウム
- 体内の塩分バランスを整える効果や、高い利尿効果で尿酸を体外へ排出してくれる手助けをしてくれます。
- 葉酸
- 葉酸には尿酸を作り出す「キサンチンオキシターゼ」という酵素の働きを抑制する効果があり尿酸の産生を抑えてくれます。
- 菊花ポリフェノール
- 葉酸と同様、キサンチンオキシターゼの酵素活性を阻み、尿酸の産生を防ぐ効果があると言われています。
サプリメントは習慣にしてしまえば手軽に健康管理ができるので、特に痛風や糖尿病を持病として持っている人には「健康管理の1つ」として推奨する医師もいます。
近年は非常に効果的なサプリメントが販売されていますので、痛風に悩んでいる方は一度手にとって試してみてくださいね。